現在、我が国においては、がん医療の均てん化を目指して、地域がん診療拠点病院の指定が全国的に進んでいます。全国どこでも同じレベルのがん医療サービスを受けることができることを目標とした事業で、2次医療圏(生活圏内で医療を受けることができる範囲とされる。)に原則一つの地域がん診療拠点病院を指定することになっています。
しかし“同じレベル”を評価するほど難しいことはありません。何を持って同じと評価するのか?がん患者の治療内容や治療成績などが考えられますが、それらの指示を同じ項目、同じ定義、同じ区分で情報を収集し、病院として提示するための仕組みが必要となります。
それが、“院内がん登録”です。地域がん診療拠点病院の指定には、この院内がん登録の運用が必須要件とされていますが、がん診療を行っているすべての施設がこのような仕組みを持つことも必要と考えられます。
院内がん登録は、今後、がん医療均てん化の評価、一般への情報提供、地域がん登録への情報提供によるがん施策決定の重要な情報源となると考えられ、厚生労働省の「がん医療水準均てん化検討委員会」においても今後整備が必要な仕組みと位置づけられています。
より詳しい情報をお求めの方は
さらに詳しい情報を必要な場合には、
以下の国立がんセンターがん対策情報センターのサイトを
ご参照ください。